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ストーリー
幼い頃から筆を握り、書と共に生きてきた27年。銀行員として働いたのち、金閣寺での御朱印執筆という、忘れられない経験もしました。
転機は、専業主婦になってから。子育ての毎日は楽しく、かけがえのない時間でした。でも、ふとした瞬間に気づいてしまったのです。
母としての私、妻としての私――では、「私自身」って、何だろう?
SNSを開くたびに焦りが募る。何者かにならなきゃいけない気がする。そんな落ち着かない日々が続きました。
そのたびに私を支えてくれたのが、書道でした。
先生のもとで筆を持つ時間は、私だけの時間。一画一画を丁寧に筆を走らせることは、自分自身をそっと丁寧に扱う、「セルフケア」の時間でした。書くたびに、心に少しずつ余白が生まれていきました。そして、私の字が誰かの何かのきっかけになれたら――そんな想いも、静かに芽生えていきました。
こういう場所を、誰かにも届けたい。
上手く書くためだけじゃない。日常の役割から少し離れて、ありのままの自分でいられる安心できる場所。手書きのぬくもりに触れながら、心をほどき、整えていく時間。
そんな「サードプレイス」をつくりたく、日々活動しています。
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